出演者の紹介


ティム・ホフマン T M Hoffman 

[うた vocal, 天竺尺八 shakuhachi, 筝 koto]
米国出身。ピアノを4歳よりはじめ、尺八を故人間国宝山口五郎、インド古典声楽をG.P. ミシュラの許で実践を積む。日本、インド、南アジア全国、米国、ヨーロッパなどで公演、放送された。寺院でも多数の演奏、講演をする。1987 年インド国U. P.州知事賞(北インド古典声楽部門)、2003 年日本外国特派員協会デロイ賞受賞。カリフォルニア州立大学、国際基督教大学、バートカンデ音楽大学(インド)、ハワイ大学大学院/米国国立東西研究所修士。慶應義塾大学、武蔵野音楽大学をはじめ様々な教育機関でも講師を務める。音楽教室を主宰。CD の監修『尺八と箏のためのインド音楽』など音楽資料著作・編集・訳書も多数出版され、日印音楽交流会代表として日本・インド国内外の音楽企画を実施している。


有賀佐紀子 ARUGA Sakiko 

[タンブーラ tambura, スワラマンダラ swarmandal]

群馬県出身。東京で山田流箏を山田広代に師事、ホフマン氏及びインドのV. P. ミシュラ師にインド音楽を習い、弦楽器伴奏を担当する。インドと米国で演奏。1992 年より日印音楽の演奏会シリーズ「幻楽夢奏」など国内外の企画に出演している。



池田智岐 IKEDA Tomoki 

[タブラー tabla]
渡米中、ニューヨークで見たタブラーに衝撃を受け、そのままインドに行く。聖地バラナシの伝説的なタブラー奏者Pandit Lacchumaharaji に師事し、現在はU-Zhaan とその師であるPandit Anido Chatterjee に師事。インド古典という枠を超えてさまざまな分野で活動中。


 


楽器紹介


箏 koto(弦楽器)
日本の代表的弦楽器で、細長い箱型の木製の共鳴胴の上面に13 本の弦を張り、柱を立てて調弦し演奏する。インドの何千もの音階の全ては箏で調弦ができ、弦を押して音を高くする「押し手」などの技法を使うと「ラーガ」の演奏も出来る。また、打弦奏法、弓奏などの新演奏法が広く注目されている。古代インドでは、筝のような弦楽器を「ナーラーヤン・ヴィーナー」と呼んでいる。
天竺尺八 shakuhachi(たて笛)
日本のたて笛で、指孔は表4、裏1計5孔。標準管は一尺八寸で、本曲、箏曲、民謡などに使われる。指孔を上から滑らかに閉じる手法は、インドの「ラーガ」の表現にも適している。尺八のようなたて笛が古代インドの洞窟絵に描かれている。
タブラー tabla(太鼓)
南アジアの締め太鼓の一つ。二個一組の太鼓で右は「ダーヤーン」、左の低音は「バーヤーン」。それぞれの音色を組み合わせることにより20 種類もの音色が出せる。北インド及び南アジア全域の音楽の声楽・器楽および踊りの伴奏に使われている。伴奏以外に独奏としても、インド内外で好んで演奏される。小鼓などの東アジアの締め太鼓はインドに由来する。
タンブーラ tambura(弦楽器)
木製のリュート。長い竿の下に共鳴器としてひょうたんの胴が付けられている。フレット(音の高さを変えるための仕組み)はなく、4本の開放弦を中指と人指し指で彈く弦楽器。倍音豊かな音背景をそなえ、声楽・器楽に欠かせない。
スワラマンダラ swarmandal(弦楽器)
「音の環」を意味する弦楽器。「ラーガ」の音に調弦された30 〜 40 弦を片手で掻き鳴らす。古典声楽の伴奏に使われる。

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