2010年6月2日(水)横浜ユーラシア文化館のとなり、横浜情報文化センター1階に、モンゴルの伝統的な住居「ゲル」を建てました。

 

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折りたたまれた壁の部材。通常は柳の木で作られます。

  これを5枚、円形に並べて壁にしました。
     

しっかり紐で結んで固定。

紐の素材はヤクの毛です。ヤクは牛の仲間で「五畜」の「牛」には、ヤクも含まれます。

作業をしてくださっている3名は、モンゴル国からの留学生のみなさんです。紐の結び方が、実に巧みでした。

   

壁を作り、扉をつけたら、今度は屋根を作ります。

木でできた円形の部材に木の棒を差し込み、壁の上に取り付けました。

屋根の中央の円形の部分は、天窓になります。

   

フェルトで屋根を覆います。

羊の毛でできた分厚いフェルトは、少々の雨は通さず、乾燥した草原の気候では、屋根として十分に役立ちます。

   
壁もフェルトで覆います。冬は暖かく、夏は、フェルトの裾をめくっておけば、風が通って快適です。
   

天窓は、普段は半分だけ覆っておきます。これが明り取りの窓になり、また、ゲル内部に炉を置く際の、煙突の突き出し口になります。

雨が降ってきたら、紐を引いて天窓を全体を覆い、雨を避けます。

屋根の装飾は、留学生のみなさんによると「内モンゴル風」ということでした。

   
   
ゲルの前で記念撮影。お疲れさまでした!